自作ソーラーの失敗&ヒヤリ集|昇圧器から出火・汗でショート・バッテリー0V

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自作ソーラーは楽しい。でも、正直に言うと失敗もヒヤリとした瞬間もあった。

この記事では、うちが実際にやらかしたことを包み隠さず書く。成功談より、こういう話の方が役に立つと思うから。これから自作ソーラーをやる人が、同じ轍を踏まないように。


失敗① 汗が垂れてショート|ヒューズに救われた

これが一番ヒヤッとした。

夏場、暑い中で配線作業をしていたとき、自分の汗が端子に垂れてショートした。汗は塩分を含んでいて電気を通す。頭では分かっていても、作業に集中していると忘れる。

結果は、ヒューズが飛んで、その後は動かなくなった。でも――機器は無事だった。ヒューズが身代わりになってくれたおかげ。

教訓:ヒューズは絶対に入れる。「面倒だから」「たぶん大丈夫」で省略したら、あの日、機器が全部やられていたかもしれない。数百円のヒューズが、数万円の機器と自分の身を守ってくれる。

あわせて、夏の作業では汗対策も本気でやったほうがいい。タオルを首に巻く、こまめに拭く、そもそも猛暑日は作業しない。バッテリー周りの作業は、涼しい時間帯に落ち着いてやるのが一番安全だと痛感した。

失敗② 昇圧器から出火|機器が何台か燃えた

これが一番大きな失敗。正直、書くかどうか迷った話でもある。

うちでは26Vを97Vまで上げる昇圧器を使っていた。あるとき、そこから火が出た。

燃えたのは機器が何台か。それらはもう使えなくなった。ただ、家や人に被害はなかった。今思い返しても、そこは本当に運が良かったと思う。

この件で痛感したのは直流(DC)の怖さ。家庭のコンセント(交流)と違って、直流は一度アーク(火花)が出ると消えにくいと言われる。しかも電圧を上げるほど、その傾向は強くなる。

教訓:自作ソーラーは「燃えることが実際にある」。これは脅しではなく、うちで起きたこと。だからこそ――
・機器の周りに燃えやすいものを置かない
・ヒューズ・ブレーカーを必ず入れる
・電圧を上げる構成ほど慎重に
この3つは、最初から意識しておいてほしい。

「自作ソーラーで火事なんて大げさな」と思う人もいるかもしれない。でも実際に起きた。だから臆病なくらいでちょうどいいと、本気で思っている。

失敗③ 壁紙が黒くなった|これは発熱のサイン

これは今も気にしている件。

配線が壁に接している部分で、壁紙が黒く変色してしまった。しかもそこは、そんなに大きな電流を流している場所ではない。それなのに黒くなった。

調べていくと、こういう変色は「どこかで熱を持っている」サインであることが多いらしい。よくある原因はこの辺り。

  • 接続部のゆるみ・接触不良(ここが一番熱を持ちやすい)
  • 配線の容量不足(細すぎるケーブル)

「電流を流していないから大丈夫」ではなく、接触が悪いと、その一点だけが異常に熱くなる。ここが自作の怖いところだと思う。

もし同じ症状が出たら、この3つをチェックしてほしい。
・通電中に配線や端子が熱を持っていないか(触って熱ければアウト)
・焦げたにおいがしないか
・変色が前より広がっていないか(写真を撮って比較すると分かりやすい)

ひとつでも当てはまるなら、使用をやめて点検。自信がなければ電気工事士さんに見てもらうのが確実。放置していいものではない。

正直に書くと、うちはまだ経過観察中。ただ、端子のゆるみは時間とともに進むので、たまに増し締めするだけでもリスクは下げられる。同じことをやる人には、最初から「熱を持たない配線」を意識してほしい。

失敗④ バッテリーを0Vにしてしまった|過放電

停止の制御がうまく効かず、バッテリーを0Vまで落としてしまったことがある(正確には、内部の保護機能が働いて停止した状態)。

リン酸鉄リチウム(LiFePO4)は、過放電させるとダメージが残る。「終わった」と思った。

結果的には復活して、今も使えている。ただ、一度そういう目に遭わせたバッテリーをメインで使い続けるのは怖い。今は予備として運用している。

教訓:低電圧で止まる仕組みは「入れる」だけでなく「本当に効くか」を確認する。設定したつもりで効いていなかった、が一番怖い。実際に低い電圧まで下がったときに、ちゃんと止まるかを一度確かめておきたい。

うちが電圧を見ながら充電を自動で切り替えている話は、こちらに書いた。→ バッテリーの自動切替を作った話

失敗⑤ 安いインバーターを買って、すぐ買い替え

最初に買ったのは、1500Wの簡易的なインバーターだった。安かったから。

理由は、12Vから24Vにシステムの電圧を変えたから。1500Wインバーターは12V仕様だったので、24V化した瞬間に使えなくなってしまった。容量というより、仕様変更で詰んだ形。結局すぐにハイブリッドインバーター(HF2430U60-100)を買い直すことになり、最初の出費はほぼ無駄になった。

教訓:電圧まわりの仕様変更は、既存機材を巻き込む。「12Vでいったん組んで、後で24Vに上げよう」だと、電圧依存の機材(インバーターなど)は総入れ替えになりかねない。将来的に電圧を変える可能性があるなら、最初から見据えて選んだほうがいい。

インバーター選びで悩んだ話はこちら。→ インバーター選び|100V複数台 vs 200V1台

失敗⑥ 電位差がありすぎる状態で並列接続、火花が出た

これは正直に書く、実際に危ない目に遭った話。

バッテリーを並列につなげれば、機器の数を減らしてシンプルな構成にできた。実際、そうしようとした。

でも、うちのバッテリーはお互いの電圧差(電位差)が大きすぎた。実際に並列につないだ瞬間、火花が飛んだ。電圧の高い側から低い側へ、とんでもない電流が一気に流れたんだと思う。すぐに接続を外して、それ以降は並列接続をやめた。

この一件があって、系統を分けたぶん機械の台数は増えた。構成も複雑になった。でも――並列をやめた判断は正解だったと思っている。

教訓:電圧差のあるバッテリーを並列につなぐのは本当に危険。火花が出るレベルの突入電流が流れることがある。つなぐ前に、必ず電圧を揃える。揃わないなら、無理せず系統を分けたほうが安全。

結論⑦ パネルだけは、安さで選んではいけない

これは何度でも言いたい。格安パネルは絶対にやめたほうがいい。

自作ソーラーは、そもそも元が取れるかどうか分からない世界。だからこそ、発電の入り口であるパネルをケチると、その分だけ回収が遠のく。安物は曇りの日の弱さや劣化で、じわじわ差が出る。

この失敗は別記事に詳しく書いた。→ 格安ソーラーパネルで後悔した話


まとめ|自作ソーラーで本当に大事なこと

やらかした話をまとめると、教訓はこの5つに集約される。

  • ヒューズは絶対に入れる(汗一滴でショートする。身代わりになってくれる)
  • 「燃えることは実際にある」と思って組む(昇圧器から出火。周りに燃えるものを置かない)
  • 変色・発熱は放置しない(接触不良は一点だけ異常に熱くなる)
  • 過放電保護は「効くか」まで確認(0Vはバッテリーが死にかける)
  • 容量は最初から余裕を持つ(安物買いの銭失い)
  • 電圧差のある並列接続は危険(実際に火花が出た。つなぐ前に電圧を揃える)

自作ソーラーは、うまくいけば本当に面白い。でも扱っているのは電気とバッテリーで、間違えれば火事にもつながる。臆病なくらいでちょうどいい、というのが今の実感。

これから始める人は、まずこちらから読んでみてほしい。→ 自作ソーラーの始め方ロードマップ

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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