リード|結論先出し
パネル選びで一番大事なことを最初に言うと――格安パネルはやめとけ。これが3.55kWを庭とベランダに分散設置して気づいた結論。
うちは予算の都合で格安品を混ぜたんだけど、晴れの日はそこそこ動いても、曇りになった瞬間に差がはっきり出る。まともなメーカーのパネルは曇りでもちゃんと発電する。格安品は曇ったらほぼ死ぬ。
設置場所・架台・固定方法も含めて、うちの失敗と工夫を全部書く。
うちのパネル構成(全部正直に出す)
3.55kW と言っても、パネルは庭7枚+ベランダ5枚の計12枚。ワット数もメーカーも全部バラバラという、なんともカオスな構成になってる。
ベランダ(5枚・約1,320W)
| パネル | 出力 | メーカー | 一言 |
|---|---|---|---|
| ①② | 300W × 2 | 薄型フレキシブル系 | 最近発電量が落ちてきた気がする |
| ③ | 420W | ちゃんとしたメーカー(高め) | 一番安定してる |
| ④⑤ | 150W × 2 | 安物 | まあそれなり |
庭(7枚・約2,230W)
| パネル | 出力 | メーカー | 一言 |
|---|---|---|---|
| ⑥ | 320W | 少し高め | 安定 |
| ⑦ | 330W | 少し高め | 安定 |
| ⑧⑨⑩⑪ | 345W × 4 | 激安 | 曇りで死ぬ |
| ⑫ | 200W | 安め | 後述の第3系統で使用 |
合計すると 300×2 + 420 + 150×2 + 320 + 330 + 345×4 + 200 = 3,550W。公称の3.55kWとぴったり合う。
実際の発電はもちろん公称値には届かない。特に格安品は公称値のかさ上げが激しいと思ってる(体感)。
設置場所の選択:庭とベランダに分けた理由
うちは屋根に自作ソーラーは乗せてない(市販の2.7kWシステムが屋根に別途ある)。自作分は庭とベランダの2箇所に分散した。
理由はシンプルで、屋根に乗せると工事が大変すぎるから。庭とベランダならDIYで何とかなる範囲。ただ、どちらも「理想の角度・方角じゃない」という制約がついてくる。
庭:西南西向き、アルミプロファイル自作架台
庭のパネルは西南西向きに設置してる。角度はバラバラで、地面とほぼ水平なものから垂直に近いものまで混在。「最適角度30度」なんて理想通りにはいかない。
架台はアルミプロファイルで自作した。
アルミプロファイルは強度があって加工しやすい反面、コストがかかる。材料費だけで約10万円。正直、ここは一番後悔ポイントではないけど、覚悟が必要な出費だった。
固定方法は:
- 下部:エアコン基礎用コンクリートブロックの穴に差し込む(ブロックの重さで安定)
- 上部:家の外壁にビスで共締め
壁とパネルの間がほぼ隙間なく、風の通り道になりにくい場所に設置してるので、強風時もそこまでばたつかない。でも完璧ではないので、台風前は確認してる。
ベランダ:南南東向き、格子穴+ロープの混合固定
ベランダのパネルは南南東向き。午前から昼にかけて発電するイメージ。
固定方法はこうなってる:
- 3枚:ベランダの格子壁の穴を使ってステー固定
- 2枚:手すりと窓枠にビスを打って、ロープで引っ張る形で固定
ロープ固定は正直「これで大丈夫か?」と思いながらやったけど、今のところ落ちてない。自分の家で自分の外壁にビスを打ってるので、法的には問題ない。
ただ美観はよくないし、強風時は少し動く。ベランダ設置を検討してる人は、市販のベランダ架台を使う方が見た目も強度もいい。うちは予算とスペースの都合でこうなった。
向き・角度:バラバラでも意外となんとかなる
「南向き・角度30度が最適」というのはセオリーだけど、現実には難しい。
うちの場合:
- 庭:西南西向き、角度は0〜70度くらいまでバラバラ
- ベランダ:南南東向き、壁に立てかける感じでかなり垂直に近い
一見バラバラで非効率に見えるけど、ベランダ(南南東)は午前〜昼に稼ぐ、庭(西南西)は午後〜夕方に稼ぐという形で時間帯が分散される。1日トータルの発電量はそれほど悪くない。
むしろ全部南向きに揃えると、ピーク時に発電が集中しすぎてMPPTやバッテリーが処理しきれない問題が出ることもある。分散してることが結果的に安定した充電に繋がってる面もある。
系統の分け方:方角ごとに2系統へ振り分け
うちの自作ソーラーは2系統で動いてる。
- 系統A(HF2430U60-100、ハイブリッドINV):ベランダの南南東組の半分 + 庭の西南西組の半分
- 系統B(ML2440、MPPT):ベランダの南南東組の残り半分 + 庭の西南西組の残り半分
「南南東パネルを全部系統A」とせず、方角ごとに半分ずつ分けることで、どちらの系統も午前・午後の両方を拾えるようにしてる。片方の系統だけ午前に強くて午後に弱い、みたいな偏りを防ぐ意図。
詳しい系統の話は5記事目で書いてある。
おまけ:第3系統(プラグインソーラー)
庭の200Wパネルは、プラグインソーラー(グリッドタイ型マイクロインバータ)を使った別回路で動いてる。コンセントに挿すタイプのやつ。
ただしこれ、日本では電力会社への届け出が必要な接続になる。導入を検討してる人は事前に確認を。
格安パネルで後悔した話
正直に書く。345W×4(庭の激安品)は晴れ以外で頼りにならない。
晴天時はほぼ互角。格安品の方が公称ワット数は多い(1,380W vs 1,200W)けど、晴れの日はそれほど差が出ない。でも薄雲が出た瞬間から急落する。同じ曇り空の下で、ネクストエナジー製(約1,200W分)が合計200W前後を出してる一方、格安の345W×4(1,380W分)はほぼ死んでる。晴れでは互角だったのに、曇りで一気に差が開く。
発電量計を見比べると差は一目瞭然。「同じワット数のパネルなのに……」となる。
格安品の特徴:
- 公称ワット数が盛り気味(実際の性能は低い)
- 低照度に弱い(曇りや朝夕に顕著)
- 経年変化が早い可能性(体感だが)
「安い分だけ枚数増やせばいい」という考え方もあるけど、設置スペースが限られてる家庭用だと安易にできない。最初からまともなメーカーで揃えた方が結局は満足度が高いと思う。
まともなメーカーとの差
うちで安定してるのがネクストエナジー製(合計約1,200W分)。ベランダの420Wと庭の320・330W系がこれにあたる。
曇りの日でも出力がそこそこ維持される。具体的な数字を常時モニタリングしてるわけじゃないから断言はできないけど、体感でわかるレベルの差がある。
「まともなメーカーは曇りでも発電する」というのは本当。これを最初から知ってたら格安品を4枚も買わなかった。
ちなみにベランダの薄型フレキシブルパネル(300W×2)は最近、明らかに発電量が落ちてきた感覚がある。薄型フレキシブル系の耐久性・劣化については別記事で詳しく書く予定。
これから自作ソーラーを組む人へ
パネル選びで押さえてほしいポイントを整理すると:
パネルのメーカーはケチらない
価格差は1枚あたり数千〜1万円程度。設置後に「格安にしなければよかった」と思う可能性の方が高い。うちで安定してるのはネクストエナジー製(国内メーカー)で、合計約1,200W分がこれ。曇りでの粘り強さが格安品と明らかに違う。
設置場所は「角度より向き」を優先
南向きに固定できない場合でも、南東・南西に分散する形でそれなりに機能する。方角の多様性がかえって発電の時間帯分散になる。
架台は事前によく考える
うちはアルミプロファイルで自作したが約10万円かかった。市販の架台セット(2〜4万円台)と比較して、本当に自作する必要があるかを先に検討した方がいい。スペースが特殊でなければ市販品の方がコスパはいい。
固定方法は台風を想定する
「なんとなく固定」だと台風シーズンに怖い思いをする。庭ならコンクリートブロック+壁ビス共締め、ベランダなら専用架台が安心。ロープ固定は緊急的な補助として使う程度にしておく方がいい。


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