自作ソーラーの薄型フレキシブルパネル|「軽い・曲がる」の裏で劣化が早い、つけっぱなしには向かない

リード|結論先出し

薄型フレキシブルパネル――いわゆる「ペラペラのソーラー」。軽くて曲がって、見た目もスマート。憧れる気持ちはすごくわかる。

でも先に結論を言うと、つけっぱなしで長く使う人には向かない。理由は2つ。固定する穴がないことと、劣化が早いこと。

うちはベランダに300W×2枚を3.5〜4年使ってきた。その実体験から、メリットもデメリットも正直に書く。

薄型フレキシブルパネルの「光」と「影」 軽い・曲がるが武器。でも「穴がない・劣化が早い」が弱点 メリット 軽い 片手で持てる。屋根に重さをかけない 曲がる 湾曲した屋根・曲面に沿わせられる 価格は下がってきた 昔は高め。今は手頃になってきてる 曲面に付けたい・軽さ最優先・買い替えOKな人向け カーポート/車/ボート/テントなど デメリット 固定する穴がない ビス留めできない。枠など一工夫が必須 劣化が早い うちは3〜4年で発電量低下を実感 つけっぱなしで長く・ガッチリ固定したい人は不向き 平らな場所なら普通のガラスパネルが無難 VS 消耗品として割り切れるかどうかが分かれ目 自作ソーラーラボ|jisaku-solar.com

なんで薄型フレキシブルを選んだのか

最初の動機はカーポートだった。

うちのカーポートの屋根は湾曲してる。普通のガラスパネル(硬くて平ら)は、この曲面にはどうやっても乗らない。そこで「曲がるパネルなら屋根のカーブに沿わせられるんじゃないか」と思って、薄型フレキシブルを選んだ。

価格は当時、普通のパネルより少し高めだった記憶がある。ただ薄型フレキシブルは年々値下がりしてるので、今はもっと手頃になってると思う。

「軽い・曲がる」というのは確かに本当で、片手で持てるし、丸めるように軽く曲がる。設置の自由度は普通のパネルとは段違い。


でもカーポート設置は断念した

ところが、いざカーポートに付けようとして手が止まった

理由は単純で、怖かったから。

  • 高い場所での作業
  • 落下のリスク
  • そして何より、フレキシブルパネルには固定用の穴がない

普通のアルミフレーム付きパネルなら、フレームにボルト穴があってビスでガッチリ留められる。でも薄型フレキシブルは周囲がペラペラのままで、しっかり固定する手段が用意されてない。両面テープやハトメ穴で留める人もいるけど、カーポートの高さでそれをやる勇気が出なかった。

結局、カーポート計画は白紙にした。


結局どうしたか:枠を自作してベランダへ

買ったパネルを無駄にしたくないので、自作の枠(フレーム)を作って、そこにパネルをはめ込むことにした。

そして枠ごとベランダに固定して設置。パネル本体を壁や手すりに直貼りするんじゃなく、「枠でガッチリ挟んで、枠を固定する」という形。

この方式にした一番の理由が、さっきの「固定する穴がない」問題。フレキシブルパネルそのものはどこにも留められないので、枠で支えてあげないと現実的に設置できない。ここはフレキシブルパネルを使う人がほぼ必ずぶつかるポイントだと思う。

穴がないから「枠」で固定する フレキシブルパネルは直接留められない。枠にはめて、枠ごと固定するのが一番ラク STEP 1 ペラペラのパネル 固定用の穴ナシ このままでは留められない STEP 2 自作の枠にはめ込む 木材/アングルで枠を自作 枠でガッチリ挟んで支える STEP 3 枠ごとベランダに固定 枠を手すり・壁に固定 パネルは枠が守る 「穴がない」問題は、枠を一枚かませば解決できる(ただし手間はかかる) 自作ソーラーラボ|jisaku-solar.com

3.5〜4年使った実感:発電量が落ちてきた

設置してしばらくは、普通に発電してた。300W×2枚として期待通りの働き。

でも3.5〜4年くらい経った頃から、明らかに発電量が落ちてきた感覚がある。同じような天気・季節で比べても、昔より出力が伸びない。

硬いガラスパネル(結晶シリコン)は20年30年と使える前提で作られてるけど、薄型フレキシブルは構造的に寿命が短い傾向がある。表面の樹脂(ETFE等)が紫外線で劣化したり、薄いセルにストレスがかかったりするのが原因と言われてる。

「ペラペラで手軽」の裏返しで、耐久性は犠牲になってると考えた方がいい。


【追記】最近のフレキシブルは進化してるらしい

ここまで「穴がない」「劣化が早い」とさんざん書いてきたけど、これはうちが数年前に買った製品の話

調べてみると、最近のフレキシブルパネルは結構進化してるみたいで:

  • 固定用の穴(ハトメ)が最初から付いてる製品が増えてきた。これなら枠を自作しなくても、そのままビスや結束バンドで留められる
  • 「25年発電」をうたう製品も出てきてる。硬いガラスパネルと同じくらいの寿命を主張してて、昔の「数年で劣化」というイメージとは別物になりつつあるらしい

つまり、うちの体験は「ちょっと前の世代のフレキシブル」の話として読んでほしい。今から買うなら、技術が進んでる分、もっと良い選択ができる可能性が高い。

ただし、こういうのはカタログ値なので、本当に25年もつかは時間が経たないとわからないのも正直なところ。新しい技術ほど実績データが少ないから、そこは割り引いて考えた方がいい。


メリット・デメリットまとめ

項目薄型フレキシブル
軽さ◎ 片手で持てる
曲面対応◎ 湾曲した屋根にも沿わせられる
価格○ 昔は高め、今は手頃に
固定のしやすさ✕ 穴がない。枠など一工夫が必須
耐久性✕ 3〜4年で劣化を実感

「軽い・曲がる」が最大の武器で、「穴がない・劣化が早い」が最大の弱点。この2つはセットで覚えておいてほしい。

※この表はうちが数年前に買った製品での実感。前述の通り、最近は穴付き・長寿命をうたう製品も出てきてるので、最新スペックは必ずチェックを。


これから買う人へ:向いてる人・向いてない人

向いてる人

  • 曲面に付けたい人(カーポート、車、ボート、テントなど)
  • 軽さを最優先したい人(屋根に重さをかけられない等)
  • 数年ごとに買い替えてもいい人。安くなってきてるので「劣化したら買い直す」前提なら全然アリ

向いてない人

  • つけっぱなしで10年20年使いたい人。途中で確実に劣化する
  • ガッチリ固定したい人。穴がないので、枠を自作するなどの手間がかかる

要するに、消耗品として割り切れるかどうか。ちょこちょこ買い直せる人にはおすすめできるけど、「一度付けたら放置で長く」という使い方には正直厳しい。

うちは枠を作ってベランダで使い続けてるけど、次に更新するときは、ベランダみたいな平らな場所には普通のガラスパネルを選ぶと思う。フレキシブルは「曲面でこそ活きる」というのが、4年使った今の正直な感想。


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